筆記具の周辺(2)

ワタシは筆記具の色別の使い分けが苦手です。
多色ボールペンもデタラメに使っています。
色選びに時間がかかるから上手く使えないのでは、と考え
ブラインドで選べるトンボのボールペンを使いはじめましたが、
選び分けは早くなっても使い分けが上達したわけではありませんでした。
理由はわかっています。
色使いのルールを決めて、それを完全に徹底しないと使いこなせないのです。
ワタシはもう既にあきらめていて、その時の気分や偶然に任せるようにしています。


逆にいうと、ルールさえきっちり決めてやれば、色別の使い分けは効果を発揮します。
ベストセラーになった「三色ボールペンで読む日本語」は赤はもっとも重要、青は重要、緑は面白いもの、というシンプルなルールを設定した有名な例です。ワタシも読後しばらくは三色ペンで線を引いていましたが、結構面倒くさいのと新品の本に線を入れる時のバツの悪さに慣れず結局やめてしまいました。それよりも「6色蛍光ペンでわかる経済」で提唱されている塗り分け法の方がロジカルで魅力を感じました。これは経済記事や学説を、オレンジは重要、ピンクは定義、緑は長所、紫は短所、青は前提条件、黄色は分析というルールでマーキングする方法で、他の分野にも応用できる、というものです。勉強法でも使えますし、仕事でいえば短時間で未知の分野の資料を読み解くのに使えます。ただし紫やピンクは色が濃いので、コピーしてもマーカーが残ってしまうデメリットがあり、どんな仕事でも使えるというものではありません。


色分けについては消極的なワタシですが、これからも有用な方法を見つけていきたいですね。
三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)6色蛍光ペンでわかる経済―「思考パターン別・塗り分け勉強法」で経済・ニュースを理解する