台湾短観

短期観測のことではありません。
短期出張で観たこと、聞いたことの略です。


滞在中、「台湾は景気が悪い」とよく耳にしました。
ITなどの主力産業の開発設計は技術力の高い台湾本国で行うものの、
ハードウェアについては価格の安い中国で生産するので、経済が振るわない、
というのが理由のようでした。
しかし街には活気が感じられます。
その秘密は人口密度が世界一高いこと(九州ぐらいの島に2300万人が住む)。
そして、共働きのため外食が当たり前で
夜遅くまで通りに人出が絶えないところにあると読みました。
政治では、中国からの独立派、あるいは中国との統一派より、
多くの人が現状維持を望んでいるとのことでした。
ワタシが話を聞いたのは独立派の人でしたが、
結局は中国に統一されるだろう、とも話していました。
「だって700ものミサイルを台湾に向けられているんだから・・・」。
物騒な話しをもう一つ。
世界一高い101ビルのテナントには入り手がないそうです。
911以降テロの標的にされるのではないか、
また地震で倒壊するのではないか、と
皆が恐れているそうで、女性オーナーは頭を抱えているとのこと。
最後は社会の話です。
今、話題の新幹線を帰路空港に向かうタクシーの中でちらりと見ました。
途中まで進めていたヨーロッパ製の新幹線をやめ、
違約金を払ってまで日本製に切り替えたと新聞で読みました。
無理がたたってトラブルが続出らしく、
「事故がおきるまで乗らない」なんていう人もいるそうです。


2泊3日でもいろいろと見聞は広がるものですね。